
TOEIC(トイック)には中級者の壁があると言われています。特にリスニングにおいては、ある程度から点数が急に伸び悩むことが多いようです。
私もTOEIC(トイック)500点から750点あたり、リスニングだけで言うと、300点から400点あたりまでは順調に点数が伸びたのですが、そこから壁にぶつかり、伸び悩みました。
そこで、この記事では、中級者の壁を感じている方向けに、TOEIC(トイック)リスニングの中級者がさらに得点を伸ばす勉強法に焦点をあてて、紹介していきたいと思います。
この記事の結論を先に言ってしまうと、「以下の3点の勉強を行おう!」です。
1.問題の解き方を再確認する
2.シャドーイング、ディクテーションをする
3.問題を解きっぱなしにしない
それでは、詳細を説明します。
※※この内容が難しすぎると感じる方には初心者向けのTOEIC(トイック)リスニング勉強法の記事もありますのでそちらをご覧ください↓↓
中級者にありがち!TOEIC(トイック)リスニング点数の伸び悩み

具体的な勉強法の紹介の前に、なぜ中級者がTOEIC(トイック)リスニングの点数の伸び悩みに陥るのかを私なりに分析してみましたので、紹介します。
勉強がマンネリ化して身が入らない
個人的には、点数が伸び悩んだ一番の原因は勉強のマンネリ化でした。使用する参考書も色々選んで、良いと思ったものを使っていましたし、公式問題集も一通り解き終えると、新鮮さが失われてきて、気合が入らなくなってしまいました。TOEIC(トイック)の問題は一つ一つの難易度が高いわけではないので、解いていく参考書のレベルを上げていけば、点数が上がるわけではないのですよね。
新しい参考書を買い続けるのもお金がかかりますし、持っている参考書を何週もしていると、問題の内容を覚えてしまって、本当に聴き取れているから解けているのか、覚えているから解けているのかわからなくなってしまいます。
こうして、気合が入らずに、リスニングの勉強がおろそかになり、点数がなかなか伸びないという方、多いのではないでしょうか。
聴き流すクセがついてしまっている
TOEIC(トイック)のリスニングに絞ったときに中級者がハマリがちな伸び悩みの原因のひとつに、キーワードだけを拾って聴くクセがついてしまい、全体の一語一語、正確に聴き取らなくなる現象があります。私もまさにこれをやってしまっていました。
TOEIC(トイック)中級者となり、問題も解きなれてくると、リスニングにおいては、全文を正確に聴き取らなくても、多くの問題で正解を出せるようになると思います。
もちろんテスト本番では、その解き方で良いのですが、普段の勉強からキーワードだけを拾う聴き方をしていると、純粋なリスニング能力の向上につながらず、どこかで点数の伸び悩みを起こす原因となります。
思い当たる節のあるTOEIC(トイック)中級者の方も多いのではないでしょうか。
TOEIC(トイック)中級者にオススメなリスニング勉強法

問題の解き方を再確認する
まずはTOEIC(トイック)リスニングの解答テクニックを再確認して、しっかりと身に付ける勉強法を紹介します。
噛み砕いて言うと、何が聴こえて、どのように考えて解答したかを再確認します。こうして、問題の解き方をきっちりと確立させることが目的です。簡単に言うと、解答テクニックの勉強ということになります。
これはキーワードだけ拾って何となく解いているのとは、大きく違います。しっかりと明確に戦略を立てて問題を解いていくことを確認しましょうということです。
その勉強法において、オススメな参考書が「TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術」です。TOEICにおいては有名なテクニック本ですので、知っている方も多いかもしれません。
内容としては、11日間でTOEICの全パートの解答テクニックを学べるというものです。テクニックに特化した本ですので、周りの評判を聴いても賛否両論ですが、リスニングのパートに関しては、必要なテクニックがうまくまとまっている良い参考書だと思います。
同様のテクニック本で、リスニングパートに特化したものもありますが、この参考書の内容が一番簡潔にまとまっていて良いと思うので、特にオススメしています。
リスニング力を重点的に鍛えるために、リスニングのパートを2周、3周と何度も繰り返し程度学習すれば、解き方はかなり身に付くはずです。
さらにリーディングも学習したい場合にもこの本は有用です。TOEIC7パートを11日間で学ぶ内容になっていますので、全パートを勉強してもたったの2週間で一通り学習ができます。
ただし、この本はテクニックの説明に特化しており、練習できる問題数が少ないのが難点です。そのため、この本のテクニックを身に着けた後は、他の問題集で問題をこなすことをおすすめします。
「TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術」でテクニックを学ぶ → 他の問題集でテクニックを実践する。という学習方法サイクルが、TOEICリスニング上級者への近道です!
シャドーイング、ディクテーションをする

シャドーイング、ディクテーションを行い、英語を聞き流すのではなく精聴することで、リスニング能力をあげる勉強法を紹介します。
リスニングの勉強法として、よく有効であると言われているシャドーイング、ディクテーション。シャドーイングは音声を追いかけながら、自分で音読すること、ディクテーションは聴き取った音声を文字に書き起こすことを示します。
様々な目的でこの2つの勉強法は有効とされていますが、今回は、一単語ずつをしっかり意識しながら聴く『精聴』をする為の方法としてオススメします。
前述の通り、TOEIC(トイック)中級者になると、すべての文章が聴き取れずとも問題を解けるようになります。テスト本番はそれでいいのですが、その聴き方で日々の勉強をしていると、純粋なリスニング力が伸び悩んでしまいます。
そこで、シャドーイング、ディクテーションを行って清聴力を鍛えましょうという提案です。可能であれば、どちらも並行して行うことが理想ですが、時間が足りない方や音読できないなど、環境に合わせてどちらかを選んで行っても構いません。
勉強方法も続けやすい方法も個々で見つけていければいいのですが、必ずやっていただきたいのが、①TOEIC向けの問題文で行う ②完璧にできるようになってから次の文章に進む。という2点です。
この2点は共通で意識して欲しいと思います。①は単純にTOEICの文章は少し特殊であることと、傾向があり、パターンがあるので、やっていくうちに慣れていくことが大きな理由です。基本的には、「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」の問題文を使用するといいと思います。理由はシンプルに公式問題集が一番本番の文章、スピーカーに近いからです。
シャドーイングをする際には、一単語一単語意識しながら音読するようにしましょう。また、発音も丁寧に確認するようにした方がいいです。自分で発音できない音は聴き取れないといわれています。最初は、スクリプトを見ながら行って大丈夫です。何も見ずに最後までシャドーイングで音声についていけたら、次の文章に進みましょう。
ディクテーションは何度も音声を聴いて、文字に書き起こしていくのですが、基本的に1文ずつ区切って何度も聴くのがいいと思います。最初は大変ですが、意外と慣れてきます。
また、ただ書き起こすだけではなく、もちろん文章の意味や、発音も確認しながら聴くようにしましょう。
問題を解きっぱなしにしない!
上記の2つの勉強法とも共通するのですが、中級者の壁を破る為には、問題を解きっぱなしにしないことが大切です。面倒なのですが、正解した問題も含めて、解いた問題は丁寧に復習するようにしましょう。リーディングではやっていても、リスニングだとサボってしまう方も多いのではないでしょうか。私もそうでしたが、丁寧に解いた問題を復習し、見直すようになってから明確にリスニングの力が伸びました。なぜ正解できたのか、なぜ正解できなかったのか、すべての問題に対して解説できるまで解いた問題を復習するようにしましょう。
まとめ

TOEIC(トイック)リスニングの中級者が壁を破り、さらに点数を伸ばす方法を紹介していきました。
中級者までくると漠然と参考書や問題集をこなすだけでは、リスニングの点数が伸び悩んでしまうことが多いです。
中級者の壁を破り、上級者の仲間入りを果たしたい方は、ぜひ今回紹介した勉強法を試してみてください。
さらに、本当の英語力を身に着け、TOEIC(トイック)満点を目指したいという方は、以下の記事が参考になると思いますので、ぜひこちらもご覧ください!
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